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夏休みのポスターの描き方とおすすめ画材まとめ【小学生】コピック・ポスターカラー・筆・水彩紙の選び方

ポスターが上手にかけるおすすめ画材

「ポスターの色、またはみ出しちゃった!」
「絵の具がムラになって、なんだか汚く見える…」

夏休みのポスター制作で、こんなふうに困っていませんか?

実はこれ、子どもの絵が下手なわけではありません。使う画材や道具、そしてぬる順番が合っていないことが原因。

この記事では、幼児教室講師歴18年の私が、ポスターをきれいに仕上げる「3つの順番(細かいところ→背景→文字)」と、それぞれに合ったおすすめの画材(コピック・ポスターカラー・筆・画板・水彩紙)をまとめて紹介します。

道具と順番を変えるだけで、子どものポスターはぐっと描きやすくなりますよ。

■みのりたまってこんな人■

広島大学 学校教育学部 小学校教員養成課程(美術専攻)を卒業
卒業後、小・中学校の塾講師を経て、現在は幼児教室講師(歴18年)
2024年〜YouTubeでかんたんなクレヨン・工作動画を配信
2025年〜子ども向けオンラインレッスンハイファイでクレヨン画講師
2026年〜オンラインライブ学習プラットフォームGUGE(クグ)でお絵かき講師

ポスターって何?ポスターと絵画の違い

ポスターの役割

ポスターと絵画はは役割が違います。

ポスターは見る人に「情報」を伝えるもの

絵画は見る人に「感情」を伝えるもの

ポスターは「標識」のようなものです。

道路の標識は一瞬見ただけで「止まれ」「曲がれ」と伝わりますよね。ポスターもそれと同じで、見た人に瞬時にメッセージが伝わることが最も大切です。

絵画は「物語」のようなものです。

じっくり眺めるほど味わいが深まり、描いた人の気持ちや個性が伝わってきます。水彩画のぼかしや細かい描写など、表現の豊かさが大切です。

 

ポスターと絵画の描き方の違い

ポスターと絵画描き方の違い

ポスターと絵画の役割がちがうので、それにふさわしい表現方法もかわります。

ポスターの描き方のコツ

ポスターで一番大切なのは「見た人に瞬時にメッセージが伝わること」です。

そのために以下の点を意識して描きましょう。

色は鮮やかにはっきり塗る

水彩画のようにぼかしてぬるのではなく、鮮やかな色で均一にぬることが大切です。

遠くから見ても色がはっきりわかるように仕上げましょう。

 

シンプルな構成にする

描くものを詰め込みすぎると何を伝えたいのかがわからなくなります。メインのイラストをひとつに絞って、シンプルにまとめることがポイントです。

 

文字を入れてメッセージを伝える

ポスターには標語やキャッチコピーなど、伝えたいメッセージを文字で入れます。文字も絵と同じくらい大切な要素です。

 

遠くから見てもわかるように描く

ポスターは壁にはられて遠くから見られることが多いです。細かい描写よりも大きくはっきりした表現を意識しましょう。

ポスターはこの順番でぬるとうまくいきます

ポスターをきれいに仕上げるには、ぬる順番がとても大切です。やみくもにぬり始めると、色がはみ出したり、せっかくの文字がにじんだりしてしまいます。

おすすめは、次の3ステップです。

① 細かいところを「コピック」でぬる

人物や自転車など、細かいパーツは最初にコピックで仕上げます。コピックはプロも使っている油性のペン。絵具とは違って、線がシャープに決まります。コピックははみ出しにくく、色も鮮やかなので、細部にぴったりです。

② 大きな面・背景を「ポスターカラー」でぬる

空や地面など広い面は、ポスターカラーでぬります。水を少し入れてのばすと、広い面をムラなくぬることができます。

 ③ 最後に「文字」を濃いポスターカラーで入れる

ポスターの主役は文字です。文字は、水をほとんど入れない濃いポスターカラーで、最後にしっかりと入れます。水分が少ないとマットでくっきり仕上がり、遠くからでもはっきり読めるポスターになります。

ポスターを描くのにおすすめの画材・道具紹介します

細かい場所をぬるコピック

細かい場所を、はみださないように、そしてむらなく絵の具をぬるのは大変です。

適切な水分を筆に含ませるのがまず難しい。

そして、使い慣れない筆で手をプルプルさせながらぬらなくてはいけない。

 

また、絵の具のデメリットとして、色を自分で作らなければなりません。

たくさんの種類の絵の具があればよいのですが、たいていは色をまぜて作ります。そして同じ色をまた作ろうとしてもなかなかうまくいきません。


そして、少ししか使わなくても、パレットに出した絵の具はすぐに固まって使えなくなる。たくさんの色を使えば使うほど、パレットはどんどん汚れてくる。

 

3ステップの①、細かいところをぬるのに使うのがコピックです。

コピックは、絵の具のように使えるペンで、プロのイラストレーターの方も使っている本格的な画材です。「ペンなのに、絵の具みたいに鮮やかにぬれる」のが最大の魅力です。

コピックのいいところ

ペンの感覚で、絵の具のような表現ができます。

ペンは小さなころからなじみのある道具ですのでおこさんも使いやすい。

コピックは筆先が2種類あり、筆のようなペン先(筆タイプ)は、力の入れ具合をコントロールしやすく、重ねぬりの表現もできます。

コピックで描いたあさがお

絵の具のように筆をプルプルさせる必要がないので、子どもでもはみ出しにくいです。

 

色を自分で作る必要もありません。絵の具は色を混ぜて作りますが、コピックは最初から色がそろっています。「さっきの色をもう一度作りたいのに、同じ色にならない」という、絵の具にありがちな失敗がありません。

 

さらに、インクを補充して長く使えます。パレットに出しすぎた絵の具はムダになってしまいますが、コピックなら絵を描くのが好きな子が何年も親しめます。

 

細かいところはコピック、広い面はポスターカラー

すべてをコピックでぬるのは大変です。

なので、細かいところ・人物などはコピック、広い背景はポスターカラーと使い分けるのがおすすめです。

絵具で着色
コピックで着色

左は絵具で、右はコピックで着色しました
見比べてみると、コピックのほうが色が鮮やかで、線もシャープです。何を描いているのかが、ぱっと伝わります。

ポスターの描き方解説

ポスターの描き方解説

ポスターの描き方解説

細かいところはコピックで、大きな面は絵具で着色したポスター

 

初心者には「コピックチャオ」がおすすめ

コピックはプロも使う画材なので、少しお高めです。いくつか種類がありますが、初心者にはコピックチャオがおすすめ。ほかのシリーズより色数とインク量が少なめなぶん、お値段が抑えられています。

色数で迷いますが、使いやすい色がほぼそろう36色セットがちょうどいいです。

絵を描くのが好きなわが家の娘も、小学生の頃から使っていて、今もコピックで絵を描いています。長く親しめる画材です。

 

夏休みのポスターが上手にかける コピック紹介動画はこちら


www.youtube.com

ポスターカラー(背景・文字をぬる)

3ステップの②と③、背景と文字をぬるのに使うのがポスターカラーです。

学校で使う絵の具は、たいてい「水彩絵の具」です。

水彩絵の具は、水をたっぷり含ませてぼかしやにじみを表現するのが得意。

やさしい雰囲気の絵にはぴったりですが、ポスターのようにはっきり・くっきり仕上げたいときには、少し物足りません。

そこでおすすめなのが、その名のとおり「ポスターを描くこと」を目的に作られたポスターカラー。

水彩絵の具よりもムラができにくく、鮮やかにマットに仕上がります。

 

同じポスターカラーが「水の量」で2役こなします

ポスターカラーの便利なところは、水の量を変えるだけで使い分けられることです。

・背景・広い面…水を少し入れてのばすと、広い面をムラなくぬれます
・文字…水をほとんど入れず濃いままぬると、マットでくっきり。遠くからでもはっきり読めます

ひとつの画材で背景も文字もまかなえるので、あれこれ買いそろえる必要がありません。

色は混ぜずに「そろっているセット」がおすすめ

絵の具には、ちょっとやっかいなところがあります。

ほしい色を自分で混ぜて作らなければならないこと。

そして、一度作った色を、あとからまったく同じに再現するのはとても難しいこと。途中で絵の具が足りなくなると、「あれ、さっきと色が違う…」とムラの原因になってしまいます。

なので、最初から必要な色がそろっているセットを選ぶのがおすすめです。学校で買う絵の具セットは12色や16色が多いですが、18色そろっていると一通りの色が手に入り、混ぜる手間も減ります。

 

おすすめは「ターナー ポスターカラー18色」

ターナーのポスターカラーは、プロのデザイナーやアニメーターにも長年愛用されてきた本格的な画材です。18色セットなら、ポスターに必要な色がほぼそろいます。色をそろえておくと、ムラのないきれいな仕上がりになりますよ。

ふつうの絵画と違い、ポスターはなるべく色を混ぜずに色本来の鮮やかな色で着色するほうがぱっと目を引きます。

 

 

筆(コシのある硬めの筆)

ポスターカラーをきれいにぬるには、筆選びも大切です。

水彩画は水をたっぷり含ませてぼかしやにじみを表現しますが、ポスターは水分を少なめにして、マットにしっかり着色していきます。

この水分の少ないクリーム状の絵の具をぬるには、やわらかい筆よりも、ある程度コシのある硬めの筆のほうがぬりやすいです。やわらかい筆では絵の具をうまく広げられず、ムラになりやすいので注意しましょう。

 

太さ違いがそろったセット+大きめの筆があると便利

ぺんてるのこちらの筆は、適度なコシがあってとてもぬりやすく、ポスター制作にぴったりです。

細かい部分から広い面まで対応できるよう、いろんな太さが入った3本セットに、背景など広い面を一気にぬれる18号の大きめの筆をあわせてそろえておくと、さらに描きやすくなりますよ。

 

 文字をぬるなら「油絵用の硬い筆(豚毛)」がおすすめ

油絵は、固い絵の具に負けないようコシのある硬い筆を使います。

主に豚毛が使われていますが、この硬めの筆はポスター制作にもとても役立ちます。

特にポスターの文字をぬるときは、豚毛の硬い筆を使うとはみ出しにくく、きれいに仕上がります。細かい部分をぬるときも、筆先がしっかりしているのでコントロールしやすいですよ。

【ここに油絵用の硬い筆(豚毛)のかんたんリンク】

 

画板(描きやすい姿勢を確保)

ポスターにおすすめ画板

 

 

意外と見落とされがちですが、画板があるとポスターの仕上がりが変わります。

画用紙の下に消しゴムのカスなどが紛れていると、紙がでこぼこになってきれいに色をぬることができません。

画板に画用紙を固定することで、紙が安定してムラなくぬることができます。

またポスターは四つ切サイズが多く、子どもが扱うには大きいサイズです。机の上に平置きにすると奥の方まで手が届きにくく、無理な姿勢で描くことになってしまいます。画板を立てかけて描くことで手が届きやすくなり、全体をバランスよく描きやすくなりますよ。

 

水彩紙(厚い紙で仕上がりが大きく変わる)

ポスターを描くときは、なるべく厚みのある画用紙を用意しましょう。

おすすめは水彩画用の画用紙です。厚みがあるため、絵の具をぬっても紙がたわみにくく、にじみも少なくきれいに仕上がります。

お店で購入する際「水彩紙」と表記があるものがいいです

画材選びというと絵の具にこだわる方が多いですが、実は紙を変えるだけで仕上がりが大きく変わります。良い絵の具を使っても紙が薄いとたわんでしまい、せっかくの発色が台無しになることも。まず紙にこだわることが、きれいなポスターへの近道です。

 

 おすすめは「ヴィフアール水彩紙」

ヴィフアールの水彩紙は、とても厚みがあり、水分の多い画材を使ってもたわみが少なく、高級感があります。表面のでこぼこ具合によって細目・中目・荒目がありますが、ポスターのムラのない表現には細目がおすすめです。

 

ポスターによく指定される四つ切サイズは、単品売りがされていないようです。

四つ切100枚セットになります(八つ切りは、四つ切を半分にすればOKです)。

ヴィフアール 四つ切りサイズ 100枚入り

「100枚か…」と買うのに勇気がいりますよね(私も迷いました)。

でも、四つ切100枚セットは意外とコンパクトで、場所も取りませんでした。

私はクレヨン画をおもに描くので(クレヨンは表面がザラザラした雰囲気があう)、中目を買って半分に切って使っています。

絵の具は失敗しやすいですし、紙は腐るものでもないので、お絵かきが好きな子はぜひ検討してみてくださいね。

おすすめのスケッチブック・画用紙については、こちらにくわしくまとめています。

minoritama.net

まとめ

夏休みのポスターは、使う画材・筆・紙・画板によって仕上がりが大きく変わります。

きれいに仕上げるおすすめの順番は、次の3ステップです。

① 細かいところ … コピックでシャープにぬる
② 大きな面・背景 … ポスターカラーを水でのばしてムラなくぬる
③ 文字 … 水をほとんど入れない濃いポスターカラーで最後にくっきり入れる

 

・コピック(細かいところ・人物をシャープに)
・ポスターカラー(背景と文字の2役。ターナー18色がおすすめ)
・コシのある筆+油絵用の硬い筆(豚毛)(ムラなく・文字をきれいに)
・画板(紙を固定して土台を安定させる)
・水彩紙(厚い紙で発色とたわみが変わる。ヴィフアールがおすすめ)

画材選びというと絵の具にばかり目がいきがちですが、筆・紙・画板を少し変えるだけで、子どものポスターはぐっと描きやすくなります。

「色がはみ出しちゃった」「ムラになっちゃった」を減らして、楽しく仕上げられますように。

今年の夏休みのポスター制作に、ぜひ役立ててくださいね。

 

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