クレヨン・クレパスで絵を描いていて
「失敗しちゃった!」となったとき、どうしますか?
上からいろをぬっても、まざってしまってよけいにきたなくなる。
けずりとっても、まだいろがのこってしまう。どうしようもなくなって、
「新しい紙ちょうだい」
とおこさんにお願いされたことはありませんか。
でも、クレヨン・クレパス専用のスプレー【クレパスワニステクニカルコート】をかけて、上から白でぬってしまえば修正液のように描いたものを消すことができます。
この記事では、そんな便利なスプレーを紹介します。
「失敗しても大丈夫」そう声をかけてあげるとこどもは安心してのびのびとお絵描きできるようになりますよ。
クレパスワニス テクニカルコート
こちらをスプレーすると、画用紙の表面に膜がはられます。
2分ほどで乾燥するので、その上からクレヨン、クレパスを重ねることができます。
透明なので、下の絵に影響はありません。
クレヨン・クレパスの消し方・手順
パンダをリアルに描こうとしたら、サングラスをかけて煙草をすっているおっさんパンダを生みだしてしまいました。
これを見た中学生の娘に「怖!なにこれ」と言われました。



このパンダを、生まれ変わらせます。
①スプレーをかける。
②サクラクレパスの白を上からぬる。
③少し下に見えていますがこの上から色をぬれば、おっさんパンダは消えます。



④もう一度スプレー。
こどもの絵あるある「顔がうまく描けない」
ちいさなおこさんが描く絵を見ていると、顔を小さく描く子が多いです。
そして目鼻口のパーツがうまく描き入れられず、お顔が真っ黒・・。



①まずは定規でできるだけクレヨンを削りとる。
②スプレーをする。
③クレパスのしろでぬる



④もう一度スプレー
⑤うすだいだいいろでぬる
⑥顔のパーツを描き入れて完成!
ほかにもこんな使い方ができます
いろに深みをだす



①背景(うすだいだいいろ)をぬる。一色だとものたりない。上からスプレー。
②うえからきいろをかさねる。
③いろに深みがでました。
スプレーなしで着色すると、2色がまざった新しい色が生まれます。
スプレーをかけた後着色すると、下地のいろにベールをかけたようになります。
逆光のものを描くとき 影をいれる


夕日を背にしたサバンナの動物を描きました。
その後、スプレーをしてからこげちゃいろを横にたおしてさらさらといろをぬりました。
影の表現は難しいです。
せっかくていねいに生き物を描いても、その上から濃いいろをぬってしまうと模様が消えてしまいます。かといってこげちゃいろ一色で動物を描くと立体感が失われのっぺりしてしまう。
スプレーを使うことで、下に描いた模様がちょうどよくのこります。
まとめ 失敗を受け入れてあげなければこどもは挑戦できない
幼稚園・保育園・学校では、失敗したからといって新しい紙はなかなかもらうことができないでしょう。
勤めている幼児教室で海の中のいきものを描こうという課題がありました。
ある子が
「失敗しちゃった。」
と言って手を止めてしまいました。
何度か声をかけましたが、じっと画用紙を見ています。
「大丈夫だよ、上から海のいろをぬったらわからなくなるよ」
と声をかけてようやくぬりはじめましたが、とにかくその痕跡を消すことに一生懸命になってしまい、その後はきもそぞろでやっつけ仕事のように絵を描いていました。
こどもは失敗をかさねて成長します。
失敗できないという環境では、経験をつむことはできません。
ちいさなころはお絵描きや工作がすきだったはずなのに、大きくなるにしたがって苦手意識を持つ人は多いです。
失敗してもなんとかなる、リカバリーの技術を教えることが大切だと思います。
「大丈夫だよ!」
といつでもこどもに言える大人でありたいです。
失敗しても大丈夫 動画はこちら