今日の動画で、立っている人物の描き方を紹介しました。
小さなころは、すきなものをすきな大きさで気の向くままに描いています。
大人も、そんな子どもの絵をほほえましく見ています。
ですが小学校に入り学年が上がるにつれて、いつの間にか「観察してそのままをリアルに描くこと」が求められます。
なにより子ども自身も本物そっくりに描いてみたいと思うようになります。
私が小学生の時、朝の時間に全校でクロッキー大会がありました。
真ん中に立ったクラスメートをモデルにし、割り箸ペンやサインペンで10分くらいで描くよう指示かありました。
私はこの時間が大嫌いでした。白い画用紙にいきなり頭を描き始め、順に体を描き、きちんと画用紙に収めるなんて、本当に慣れた人でないと難しいです。
小学校高学年になって、リアルな人をかきたいという欲求が出てくるのと同時に、うまく描けないジレンマで図工の時間が嫌いになっていました。
体のバランス、目の位置、耳の位置、体の重心がどこにくるのかなんて誰も教えてくれません。
娘の小学5年の担任の先生が
「知っていたら中学校で役に立つと思うから」
と言って、人物のプロポーションを教えてくれたそうです。
娘はその授業がとても良かったと言っていました。
個性とテクニックの匙加減は難しいのですが、子どもの個性を尊重しつつもそれなりの技術、テクニックを教えてあげたら、もっと表現の幅が広がるのではないかと思います。