私は、画家や、プロのイラストレーターではありません。
絵で食べている方のように素晴らしいものは描けません。
ただ、絵が好きだから描いています。
絵が好き、というよりも「手を動かして無心になれる時間」が好きです。
30代半ばにストレスから大きく体調を崩しました。今も体調と相談しながら日々を送っています。
「ストレスに気を付けて」といわれても、そんな簡単にストレスの原因から逃げられない。自分なりにできることを色々模索しました。
鍼灸、アロマ、ビタミン療法、運動・・・。
そんな中、マインドフルネスの講習会に通い、頭を空っぽにする時間(過去、未来にとらわれず今に集中する)の大切さを学びました。私は、常に頭の中が忙しすぎるのです。過去の後悔、先の不安を考え続け今を生きていない。
料理をするときでさえ、頭の中でほかの事を考えていたら(あら、いつの間にか完成してたわ)、となります。
絵画は唯一、無心になれる手段でした。
本屋に行けば、自律神経を整えると謳う本はさまざまあります。
ぬりえや切り絵を試してみました。
ですが、クレヨン・クレパス画が私には合っていました。
手に伝わる画用紙の質感や、クレヨンが画用紙をたたく音、塗り込めば塗り込むほど移り変わる色。
そこに集中する心地よさがありました。
ゼロからものを生み出す(芸術)のはとても大変です。
真っ白い画用紙を前にして、「希望」というテーマで描きなさいといきなり言われても困りますよね。
家にあるものを観察してそのまま描いてみる、本に書いている描き方をそのまま真似てみる、好きな絵を模写してみる、そんな描き方でもいいのだと思います。
正しい絵なんてものはなくて、ただ手を動かすことを楽しめばいい。
そんな気軽な向き合い方で、これからも絵を描いていきたいです。
よろしくお願いいたします。