
お絵かきが好きなお子さんは、どんな画材で描いていますか?
クレヨン?ペン?それともデジタル?
私は、今までずっとアナログ画材で絵を描いてきました。(絵具・色鉛筆・クレヨン)
動画配信をするようになり、デジタルイラストの重要性をひしひしと感じています。
アラフィフの今になって、デジタルイラストを学びたいと強く思うようになりました。
現代社会ではITとの関わりが当たり前になり、身の回りにあるデザインはデジタルイラストばかりです。
この記事では、**子どもがデジタルイラストを習うメリットと注意点(デメリット)**をわかりやすく解説します。
イラストでお金を稼ぐ方法、ITスキルを身につけるのに最適なデジタルイラストオンライン教室を紹介します。
自己紹介
教育学部美術科を卒業。
小・中学校塾講師を経て、小学校受験の幼児教室の講師17年。
2024年6月より子どもむけのお絵かき・工作動画を配信しています。
デジタルイラストを学ぶメリット

デジタルイラストを学ぶメリット1 世界に向かって自己表現ができる
今やSNSを通じてだれもが配信者になれる時代です。
「描いた絵を誰かに見てもらいたい」
と思っても、発表する場所を探すのはとても大変なこと。
コンクールに応募しても、大きく報道されるのは上位入賞者だけ。
今では、ネットで気軽に自分の作品を公開できます。
言葉が通じなくても、絵を通して世界中の人に気持ちを伝えることができる。
また、作品に対しての思いや、制作風景を同時にアップすることでファンになってくれた人がコメントをくれます。
それは、子どもたちにとって大きな励みになります。
自分が描いた漫画を出版してみたいと思ったことはありませんか?

「Kindleインディーズマンガ(Kindleインディーズ)」は、
Amazonが運営する 無料のマンガ・イラスト作品投稿サービス です。
個人でも出版社を通さずに、自分の作品を Kindleストアで公開 できるのが特徴です。
読まれたページ数によって報酬制度があります。
自分が書いた漫画を、デビューしなくてもいろんな人に読んでもらえるなんて、昔の私からしたら夢のような話です。
くわしい使い方はこちらの方のサイトが参考になります。
デジタルイラストを学ぶメリット2 副業や将来の仕事につながる
デジタルコンテンツは今、多くの場所で販売されています。
好きなことが「収入」につながるという体験は、こどものやる気をぐんと伸ばしてくれます。
どんなものがやりとりされているの?

①SNSのアイコン
LINEやYouTube、インスタなどで使用される画像のことです。
どのSNSにも自分を表す丸い画像がありますよね?
それがアイコンです。
私がYouTubeやインスタグラムで使用しているアイコンはこちら

プロの方に作っていただきました。
②Vチューバーアバター
動画配信のときに、顔出しをためらう方は多いです。
そんな方は自分のアバターを動画においてお話させています。
話す言葉に合わせてアバターの口、体が動きます。
アバターを動かすソフトにはLive2Dが有名ですが、そこで使用できるようにデザインされたアバターが販売されています。
ちなみに、私のユーチューブチャンネルにも最近アバターを導入しました。
Adobeのイラストレーターを使用して作られています。
自分でチャレンジしたのですが、難易度が高すぎて挫折しました。
口や目のパーツごとに細かく作成し配置していくのですが、自分でペンで書くのとは勝手が違いすぎました。

これもまた、プロの方にお願いして作ってもらいました。
いただいたデータをAdobeのキャラクターアニメーターに取り込んで動かしています。
③配信サービスのスタンプ
ライブストリーミング(生配信)ができるサービスがあります。
雑談、ゲーム、音楽活動などをリアルタイムで配信することで視聴者とコメントでやりとりして交流することができます。
視聴者はそこでスタンプを購入することで、動画の配信者を応援します。
また、LINEのスタンプも自分で作って販売できることを知っていましたか?

LINEによる審査に通れば、スタンプショップで販売できます。
世界中のユーザーが購入可能です。
④Web、プレゼン資料で使用するイラスト素材
今や小学校からみんなの前での発表資料はパソコンで作成される時代。
わかりやすく見やすい資料にするためにイラストや画像をいれますが、フリー素材以外のものは以下のようなサイトで販売されています。

ほかにもどんなものがやりとりされているのか、お子さんと一緒に調べてみましょう。
自分ができそうなものがないか探してみましょう。
以下に、有名なプラットフォームを紹介します。


デジタルイラストを学ぶメリット3 ITリテラシーが自然に身につく
これまで読んできた中で、知らない単語がいくつ出てきましたか?
恥ずかしながら、私がこれらの知識を身に着けたのは最近のことです。
今の子どもたちは、親の知識をはるかに超えたIT知識を身につける必要があります。
デジタルツールを使って絵を描く過程では、パソコンやアプリの操作、データの保存、インターネットでの共有方法などを自然と学びます。
これらは将来どんな仕事をする上でも欠かせない「ITリテラシー(情報活用能力)」です。
デジタルイラストを学ぶデメリット

つぎに、デジタルイラストを学ぶうえでの注意点について解説します
1長時間の画面使用による目の疲れ
これは、私自身が一番デメリットに感じていることです。
動画編集で長時間パソコンに向かう日々で、1年間で視力が低下しました。
ただでさえ、老眼が始まったのにアラフィフでも目が悪くなるんだ・・・・とショックを受けました。
2手描きの感覚が薄れる
最初からデジタルだけになれると、紙にかくときの手の感覚が弱くなることも。
先日、iPadで絵を描かせてもらいましたが手描きとはやはり違うなと感じました。
小さいお子さんは、さまざまな刺激(手、耳、口、鼻、目)をうけて経験をつみ学習していきます。
アナログの画材はたくさんの刺激を脳に与えてくれます。
画用紙の感触、クレヨンが立てる音、色の移り変わり
これらを経験せずに、いきなりデジタル機器を与えるのはおすすめできません。
デジタル、アナログをバランスよく経験して成長していくことが大切です。
3機材やアプリのコスト
デジタルイラストを描く際、お子さんにはiPadが一番オススメです。
以前、デジタルイラストが描きたいという娘に、3万円くらいのタブレットを購入したのですが、ペンの反応が悪すぎてイライラしていました。
「絵を描くならiPadがいいです」
と店員さんに言われたのですがケチってしまった私のせいです。
また、お絵かきのアプリは色々ありますが、無料で使えるアイビスペイントから始めてみるとよいでしょう。
4SNSでのトラブルリスク
作品をネットで公開すると、こころないコメントを書かれる可能性があります。
また、自分のプライバシーが守られるように、投稿する写真は保護者が一緒に確認する必要があります。
デジタルイラストが学べるオンラインレッスン
私自身もデジタルイラストを学んでみたくて、今いろいろ検索しています。
Adobeのイラストレーターからまずは勉強してみようと思っています。
イラストレーターの使い方についてはこちらのチャンネルがおすすめ。
また、イラスト全般についてさいとうなおきさんのYouTubeチャンネルがわかりやすい。
ただ、動画では一方通行なので、お子さんがデジタルツールを学ぶのはやはり対面が良いと感じます。
「じょうず!」
「すごいね!」
そんなことば一つでおこさんの絵がぐっと良くなるのが分かります。
おすすめの子ども向けオンラインイラスト教室 アタムアカデミー
こどもむけのオンラインレッスンを色々探してみましたが、
アタムアカデミーが人気です。
現役のクリエイターの方が講師をしているので、将来イラストでお金を稼いでみたいお子さんにはぴったりかと思います。
絵の描き方を教えてくれる(いわゆる美術系の予備校)のも大切なのですが、それを将来の職業につなげることを教えてくれる人に話を聞ける機会がもてるのはとてもいいなと思います。
Webデザイン、YouTube動画のアニメイラスト作成、製品のロゴマーク、書籍の挿絵・・講師の方のプロフィールを見ると、世の中にはたくさんのイラストの需要があるのだと分かります。


また、お子さんの作品をグッズにして販売しているのもいいなと思いました。
小学生や中学生のうちから、創作とお金の関係を学べるのも大きなメリットです。
まとめ
デジタルイラストは、子どもたちの「好き」を「未来につながる力」に変えてくれます。
世界に発信し、学びながら成長していける最高のツール。
ただ、アナログのよさも忘れてはいけません。
デジタルイラストはAIが描いたものとのちがいがわからないという意見もあります。
特に、家族の似顔絵やペットの似顔絵はアナログ画材で描いてほしいと言う方が多く、似顔絵を専門にされているイラストレーターの方もいます。
アナログ画材のよさ、デジタルの良さそれぞれをいかして子どもたちには絵を描いてほしいと思います。
私自身も、デジタルツールを使いこなせるようになれるよう頑張ります。