東京国立博物館で開催されているはにわ展に行きました
私ははにわが好きです。
子どもの頃、宮崎に旅行に行った時にはにわ園に行きました。
目が空洞なのでなんだか恐ろしいイメージだったのですが、大人になってみてみるとちゃんと表情があるように見えました。笑っているようにも見えます。
3世紀後半から7世紀にかけて多く造られた王や偉い人たちのお墓に並べられた素焼きの焼き物のことです。人物、家、動物等様々なものをかたどった埴輪が作られました。
各地に埴輪を作る工房があり、商品のようにストックをしていたようです。
有名なのは、こちらの埴輪かと思います。NHKの教育テレビの番組はに丸君のモデルとおもわれる武人の埴輪。
こちらの埴輪には(同じ工房で作られたとみられる)兄弟が他に4人いて、今回のはにわ展のために全国各地から集結しました。海外から来たものもあります。
実は、作られた当初着色されていたようです。
そこはかとなくただようレゴブロック感・・・。
埴輪はいろんな形があり初期は円筒やつぼ型でしたが、のちに凝ったものもたくさん作られるようになりました。
ですが、古墳時代終末期。
これが埴輪の最終形態です。
極限まで余計なものをそぎ落とし単純化された人物。
一度見たら忘れられない、だれでも描ける絵かき歌のような形。
具象画(リアルな表現)から抽象画に変化する画家がいますが、この埴輪もまさにそれのようで人が芸術を極めていく過程を見ているようで興味深かったです。
私は大学の卒業制作でテラコッタ(素焼きの粘土)作品を作りました。
割れたら最後なので、作品の搬入搬出にはひやひやしました。
全国から貴重な埴輪が(国宝も)集められたこの展覧会を開催するのは本当に大変だったと思います。
また、土に触りたいなと思いました。