すずしくなり、散歩が楽しくなる季節になりました。
時々40分ほど散歩しています。(夏の時期は夜)木の色づき、草花のたくましさ、ボランティアの方たちによって丁寧につくられた花壇の花。それらを見て、季節の移り変わりを感じます。
これは何の花かな?と思うことありませんか?
今日はおすすめの本を紹介します。
読んでみて、とても温かい気持ちになりました。
作者のまえがきが心に残ったので紹介します。
”私には、苦い経験があります。
「見てみて、面白いもの見つけたよ!」
そう言って、子どもが奇妙な形をしたものをもってきました。
そのとき、私はこう言ってのけたのです。
「それかい、それはねえ、ホウネンタワラチビアメバチのまゆだよ」
すると、子どもから笑顔は消え、つまらなさそうにどこかに去ってしまいました。
私は間違ったことは言っていません。しかし、正解ではありませんでした。
私は、どう言えば良かったのでしょうか。あなたなら、どう言いますか?”
花の名前にくわしくなくてもよい。
子どもが草花からうける感動を一緒に感じてあげればよい。
そんなふうに作者は語りかけてくれます。
目次を見るだけでわくわくします。
夕暮れのドラマ・・・・マツヨイグサ
お父さんガンバレ・・・チチコグサ
親孝行花と親不孝花・・ホウキギク
踏まれることもわるくない・・オオバコ
野の花のきもち・・・ナズナ
草花のひとつひとつにかわいらしい絵とマンガ、優しいエピソードがそえられていて絵本のようでした。
ナズナのページが一番好きです。
植物たちを見てください。みんな空を向いて生きています。うつむいている草はひとつとしてないのです。大の字になって寝ころんだときに見えた風景こそが、野の草たちが見ている風景に他ならないのです。
ぜひ読んでみてくださいね。